福井港海岸の直轄事業
福井港海岸は、その背後に県内有数の工業団地「テクノポート福井」や「国家石油備蓄基地」が立地し、福井県における重要な産業及びエネルギー基地の拠点となっています。
テクノポート福井 | 進出企業数 | 71社 (平成30年4月現在) |
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工業出荷額 | 約2,097億円(平成30年)[県全体の11.1%] | |
国家石油備蓄基地 | 石油タンク |
30基 施設容量340万キロリットル 備蓄量284万リットル |
福井港海岸では、日本海特有の冬期波浪による侵食が進行し、侵食による波高増大や消波ブロックの飛散、越波による護岸背後の陥没被害などが多発していました。これらのことにより、テクノポート福井立地企業や国家石油備蓄基地のみならず周辺海域・海岸を含む広範囲に大きな被害がおよぶ恐れがありました。
越波の状況
護岸背後に多数の陥没が発生
事業概要
著しい護岸前面の侵食及び冬季風浪による越波などがもたらす被災から、国家石油備蓄基地やテクノポート福井をはじめとし、国民の生命・財産を守り国土保全を図るため、侵食対策及び液状化・吸い出し対策を実施しました。(平成29年度完了)
侵食対策、越波流量抑制:離岸堤を整備しました
離岸堤により波高を小さくし、護岸前面海底の侵食を抑えるとともに、消波ブロックの飛散や越波量を減らします。離岸堤の整備により、日本海特有の冬季波浪に耐えられる安全な施設になりました。
液状化・吸い出し対策 : 護岸背後の改良を行いました
護岸背後の地盤改良により、埋立土砂の吸い出しが防止されるとともに、耐震性が強化され、安全な施設になりました。
- 総事業費:約180億円
- 整備施設:離岸堤、護岸
- 事業期間:平成16年度~平成29年度
- 防護延長:2,600m
- 防護面積:271ha
現状
整備後