にぎわいと潤いの空間

敦賀港のカーフェリーは物だけではなく、北海道への観光客など多くの人々を運びます。その発着地ターミナルビルの隣には、魚釣り施設(鞠山海遊パーク)や親水性護岸(フェリオス)が整備されており、人々が水辺と親しむことができます。

親水性護岸「フェリオス」魚釣り施設「鞠山海遊パーク」
親水性護岸「フェリオス」魚釣り施設「鞠山海遊パーク」

国土交通省敦賀港湾事務所では、このフェリオスなどを利用して、『海辺の自然学校「みなとふれあい教室」』と銘打ち、地元小学生のフェリー見学や港の大切さを学ぶ学習会とともに、敦賀市漁協の協力のもと稚魚の放流を行い、自然の大切さを実感していただいています。

「フェリオス」での稚魚の放流フェリーターミナルでの学習会
「フェリオス」での稚魚の放流フェリーターミナルでの学習会

また、歴史ある「本港地区」では、老朽化した区域を再開発した港のシンボルとなる金ヶ崎緑地(公園)が、臨港トンネル(金ヶ崎トンネル)とともに平成15年3月、供用開始されました。

港のシンボル金ヶ崎緑地旧敦賀港駅舎
港のシンボル金ヶ崎緑地旧敦賀港駅舎(敦賀鉄道資料館)

金ヶ崎緑地周辺には、明治38年(1905)に石油貯蔵庫として建てられ、海産物倉庫を経て、敦賀市の所有となっている県内最大級のれんが建築で、みなとまち敦賀の往時を偲ばせる「赤れんが倉庫」、欧亜連絡国際列車の発着駅(旧国鉄敦賀港駅舎)を再現したとんがり屋根が強烈な印象を残す「旧敦賀港駅舎」、敦賀港開港100周年博覧会のパピリオンとして建てられたイベントホールの「きらめきみなと館」、「人道の港 敦賀」をテーマに杉原千畝の発給した「命のビザ」を手にしたユダヤ人難民の敦賀上陸などの資料を展示した「人道の港 敦賀ムゼウム(金ヶ崎休憩所)」、昭和初期の日本洋風三大建築のひとつに数えられる「敦賀市立博物館」、享和2年(1804)に建造された現存する日本海沿岸最古の石積み灯台「洲崎の高灯籠」など多くの歴史・文化施設などがあります。

赤レンガ倉庫
赤レンガ倉庫

きらめきみなと館

人道の港 敦賀ムゼウム(金ヶ崎休憩所) 敦賀市市立博物館

今、第3セクターのまちづくり会社「 (株)港都つるが」や「敦賀まちづくり市民会議」が中心となり、これらのみなと周辺の施設を活かしたまちづくり、みなとまち界隈の賑わい創出を積極的に推進する計画が着々と進んでいます。