港湾工事のしくみ

港湾工事の流れ

捨石投入 矢印 捨石均し1
矢印
矢印 捨石均し2
矢印
ケーソン据付 矢印 ケーソン中詰め

ケーソンとは

フランス語で「大きな箱」という意味です。鉄筋コンクリートで作った箱のもののことで、波を防ぐ防波堤や船を止めるための岸壁として使用します。

ケーソンの形状

防波堤ケーソン鳥瞰図 岸壁ケーソン鳥瞰図
鞠山北防波堤 鞠山南-14m岸壁

ケーソンの使用場所

岸壁断面

<ケーソンの製作方法>

①鉄筋を組み立てます。
②その周りに型枠を組み立てます。
③その中にコンクリートを流し込み、締め固めます。
④コンクリートが固まったあと、型枠をはずします。
⑤この作業を繰り返し、徐々に高くしていきます
(1回当たり2~3m)。

<用語の解説>

岸 壁 船を止めて人の乗り降りや荷物の積み卸しをする場所
防波堤 波を防いで港の中を静かにするための堤防
コンテナ 鉄やアルミでできた世界共通サイズの入れ物
ガントリークレーン レールの上を横に動きながらコンテナを積み卸しするクレーン
スリット 反射する波を少なくするためのあな
鉄 筋 コンクリートの芯にする鉄棒
型 枠 コンクリートを流し込むための鉄板を組み立ててできた枠

ケーソンの動き

ケーソンのできあがり

ケーソンのできあがり

青いものがフローティングドック、その中の白いものがケーソンです

ケーソンを浮かべる

ケーソンを浮かべる

フローティングドックの中の水槽に水を入れて、フローティングドック自体を沈めるとケーソンが浮かびます。

ケーソンをひっぱる

ケーソンをひっぱる

フローティングドックからケーソンを引き出して、据え付け場所まで引船(タグボート)で曳航します。

ケーソンを据え付ける

ケーソンを据え付ける

クレーン船でケーソンを水中の石でできた基礎(土台)の上に据え付けます。ワイヤで吊られているのが据え付けるケーソンで、手前が据え付けが終わったケーソンです。

フローティングドックとは

FD概要図

船の中の水槽に水を出し入れできる装置が備えてあり、自在に船を浮かべたり、沈めたりできる構造をもった船で、通称「FD」と呼びます。

ケーソンを作っている時は浮いた状態で、完成したらFD自体を沈めて、ケーソンを浮かべます。ケーソンの中は空っぽなので浮力があるため自然に浮かびます。

ケーソンの使用場所