敦賀港のRORO船

平成14年6月、敦賀港と北海道の苫小牧港を結ぶRORO(ローロー)船の新たな定期航路が開設されました。これは、苫小牧港と大阪の泉大津港の太平洋航路に配船していたものが、時間短縮や物流機能の合理化を図るため、日本海側航路にシフトされたものです。

従来の太平洋航路の片道37時間に対して、敦賀港を利用すると24時間で苫小牧港に到着でき、集荷範囲を関西・中国に加え中京・北陸・東海まで広げることが可能となりました。

平成27年には船舶が大型化されたことで、シャーシ積載能力で3割増と輸送能力の向上が図られました。

苫小牧港からは、紙製品、乳製品、生鮮食品、冷凍食品などを、敦賀港からは、宅配便貨物、建設機械などを運びます。

RORO船は、昭和45年にフェリーが就航して以来、背後圏や北海道を結ぶ大変重要な役割を果たしてきたフェリーをはじめ、取扱貨物が年々急上昇しているコンテナ船と共にその中心的存在となり、敦賀港のみならず、福井県の産業経済の発展となることが期待されています。

船社名頻度航路
近海郵船(株)週6便敦賀 - 苫小牧

RORO船とは?

Roll On Roll Off Ship(ロールオンロールオフ船)の略で、「乗り込んで、降りる」と言う意味を持ち、船の中にトレーラーが自走して乗り込むことが可能な構造となっており、クレーンを使わずに直接貨物の積み降ろしが出来る船のことです。このため、貨物の大量輸送と荷役作業の効率化が図られ、物流コストを軽減することができます。

また、RORO船と同様に、トラックやトレーラーなどが直接出入りできる船として敦賀港にはカーフェリーが就航していますが、フェリーは旅客と貨物を輸送するのに対して、RORO船は貨物のみを輸送するという違いがあります。

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